症状/部位別コラム

肋骨(胸郭)

見過ごせない割合

くびを含む頭部、肩関節から指先までの上肢、股関節~つま先までの下肢を除く胴体部分は、肋骨で囲まれた胸郭と腹部・骨盤部分ですが、その中で最も割合が大きなパーツが胸郭です。



呼吸・腕・くびを支える胸郭

心臓と肺を守るバンパーのような胸郭(肋骨)には

呼吸に関する主要な筋肉や、肩甲骨と腕を支え動かす筋肉、首を支える筋肉など多くの筋肉が胸郭から始まっていたり、胸郭を終点にしています。

 

胸郭(肋骨)が拡がって横隔膜が動き、肺が膨らんで息を吸い込みますが、胸郭が拡がったままでは横隔膜も拡がったままで動きが乏しくなり呼吸が浅くなります。

 

からだを支える圧力、からだの仕組みを整えるうえで胸郭は施術対象から外せません。

『全身調整』と『Roots整体』の2つのメニューでは肋骨の角度を計測してビフォアフターを数値でご確認いただいています。


肩甲骨はがし。の、その前に肋骨調整!!

『肩甲骨はがし』は、肩こりなどにお悩みの方だけでなく注目度高めのキーワードです。

肩甲骨を覆う僧帽筋や、頸椎(くび)と肩甲骨にまたがる肩甲挙筋、胸椎(背骨)と肩甲骨をつなぐ菱形筋群へのアプローチが一般的なようです。

 

しかし、肩甲骨は胸郭(肋骨)の上で動くので、肩甲胸郭関節とよばれる関節そのものの動きを回復してはじめて本当の『肩甲骨はがし』が実現します。

 

拡がった胸郭(肋骨)は肩甲骨とのスペースが狭く肩甲胸郭関節が十分に動けません、動きの悪い関節を動かそうと筋肉は余分な力を発揮し、疲労した結果が筋肉のハリ・コリ・痛みを作ります。

胸郭(肋骨)を適正な角度・圧力に調整することで『肩甲骨はがし』はランクアップします。


じつはコレが原因?

食べたものなどは横隔膜(胸郭の内側)を貫通する食道を通って胃に運ばれますが、横隔膜が拡がっていると胃の入り口も拡がり、それが逆流性食道炎の物理的原因になります。



体を支える適切な圧力

脊柱(背骨)だけでなく、胸郭(肋骨)や腹部の圧力で体は支えられていますので、その圧力が適正でないと筋肉に無理がかかって姿勢が崩れます。

柔軟で適切な圧力もからだの仕組みに不可欠です。